小児矯正について

子どもの歯並びが気になったことはありませんか?
歯並びが悪いと見た目はもちろん虫歯や口臭の原因にも関係してしまいます。
出来れば子どもにはキレイな歯並びをプレゼントしてあげたいですよね。
そこで、ここでは子どもの矯正について詳しくご紹介します。

子どもの矯正(小児矯正)の基礎知識

ひとことで歯並びが悪いといってもいくつかパターンがあるのでご紹介します。

【反対咬合:はんたいこうごう】

下の歯が上の歯より前に出てしまうので『受け口』といわれる状態です。
歯だけに問題がある場合とあごに問題がある場合があるので、子どもの成長段階で矯正することが望ましいです。

【開咬:かいこう】

前歯が上下に噛み合わない状態で、前歯で噛み切れない、さ行の音などがうまく発音できないなどの問題が有ります。
指しゃぶりや舌癖など日常のくせが原因になることが多い歯並びです。

【叢生:そうせい】

歯がガタガタに並んでしまった状態です。
歯が大きく、あごが小さいことでスペースが足りなくなり、歯が並ばなかった状態です。

歯並びを悪くする子どもの習慣とは

【頬杖】

日常的に頬杖をしてしまうと下あごの成長を抑制してしまい、あごのバランスが崩れてしまいます。

【毎回偏った方ばかりで食事してしまう】

毎回同じ方で食事をすると片側だけに負担がかかってしまい、バランスが崩れてしまいます。
そのため、両方でバランス良く噛む様にしてあげましょう。

子どもの矯正歯科治療のタイミング

子どもの矯正は開始するタイミングによって矯正の目的が異なってきて、第1期矯正と第2期矯正に分けられます。

【第1期矯正】

第1期矯正はあごの成長を正しく整え、歯並びが悪くなってしまう癖を改善して正しい位置に歯が生えて来る様に誘導する時期です。
第1期矯正の目安としては、乳歯から永久歯に生え変わる混合歯列期の7歳頃から永久歯が生え揃う12歳頃までになります。

【第2期矯正】

第2期矯正は骨格の矯正が必要ない場合に行うので、大人と同様の装置をつけます。
ただ、成長中の骨は柔軟で歯が動きやすいのが特徴で大人の矯正に比べて期間が短く矯正することが可能です。
第2期矯正の時期は永久歯が生え揃う10歳頃から治療を開始します。

7歳までには矯正歯科で歯並びをチェック

7歳までの時期は、ほとんどの歯が乳歯の状態です。この時期に遺伝的な要因や日常の癖で歯並びが悪い場合には、早期に治療を開始すると簡単な矯正で歯並びが改善することもでき、メリットが多いのでおすすめです。

子どもの矯正治療では何をするの?治療の特徴について

子どもの矯正はもちろん歯の噛み合わせも整えますが、成長期に正しいお口の環境に整えることも目的にしています。
そのため、あごが成長途中でそのバランスを良くして、歯並びが悪くなる原因がある場合にはその原因を改善して、歯並びが改善したあとも『後戻り』がないようにします。

矯正治療の違いによる小児矯正のメリット・デメリット

【床矯正装置】

取り外し式の装置であごの成長を促すために針金とプレートがついた形態の装置です。
1日14時間以上の装着が理想です。

〈メリット〉

・あごを正しい大きさに広げて、歯を並ぶ様に促すことができます。
・取り外しすることが可能なので、食事の違和感がありません。
・取り外しが可能なので、しっかりと歯磨きをすることができて虫歯のリスクが少ないです。
・歯が並ぶスペースを確保していくので抜歯はしないで治療する可能性が高くなります。

〈デメリット〉

・取り外しすることが可能なので、装着時間が短くなると正しい効果を得られない場合があります。
・装着した時に発音しにくいことがありますが、時間の経過で慣れて気にならなくなることがほとんどです。

【マウスピース矯正】

マウスピースを使用してお口周りの筋肉を鍛えて、正しい歯並びや噛み合わせを整えていく方法です。

〈メリット〉

・正しい舌の位置に誘導して、口呼吸を防止していきます。
・床矯正装置より負担が少ないです。
・ある程度歯並びや噛み合わせを改善することができます。

〈デメリット〉

・完全に歯並びを改善する場合には他の矯正方法が必要になることがあります。
・取り外しができるので、治療協力が得られない場合には正しい効果を得られないことがあります。

子どものあごの成長について

子どもの成長中のあごは柔軟で骨格から整えることが可能です。
大人になって成長が終わると、骨格から矯正することは難しくなるので成長中に矯正することで抜歯をする可能性を下げることも出来ます。
そして子どもの成長を味方につけた矯正を行うことで、矯正期間を短縮することもできます。

歯並びに悪い影響を与える癖

【指しゃぶり・爪かみ】

小さな頃の指しゃぶりを止めることができずに長い間指しゃぶりをしてしまうと、前歯を押してしまい『出っ歯』になります。
そして、前歯のバランスが崩れてしまうと歯並びに影響を及ぼします。
子供の指しゃぶりは3歳までは問題がないとされていますが、4歳以降も続けていると歯並びに影響を与える可能性が出てくるので、早めに止めましょう。
また爪かみも同様に歯並びに影響を与えますし、指しゃぶりから移行することもあるので、注意してみてあげましょう。

【舌で歯を押す】

舌の正しい位置は前歯の裏側の出ている部分に付いていることが正しいのですが、お  
口が開いたままや、舌の筋力が少ないと舌が下がって歯を押して歯並びに影響を与えます。
そのため、普段から舌の位置に注意しましょう。

妊娠中に気をつけることもある

子どもの乳歯が生えてくるのは6か月ころからですが、歯胚は妊娠して約6週から7週ころからできはじめます。
そのため、丈夫な歯を作るためには妊娠中の食生活と生まれてからの食生活の両方に配慮してあげる必要があります。
歯の作る役割をするのは、たんぱく質、ビタミンA、D、B1、B2、鉄、ヨウ素、亜鉛、フッ素などで、歯の大部分を作るカルシウムとリンも重要な役割を果たしているので、これらの栄養素はしっかり摂取しましょう。

これらの栄養素は歯だけではなく、体をつくる上でも大切な役割をするので、妊娠中はバランスの良い食事を心がけ、これらの栄養素も取り入れてあげましょう。